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Fountain Valley ★ Paderia Bakehouseのマラサダ

Fountain ValleyのPaderia Bakehouseでマラサダを食べてみる

イースト菌で発酵させたパンを油で揚げ、グラニュー糖をまぶしたポルトガル発祥のお菓子・マラサダ。ポルトガル領マデイラ諸島からハワイへ移り住んだポルトガル人移民が広めて定着したことで、今やハワイの定番スイーツとも言われるマラサダですが、本国ポルトガルでは意外にも知名度が低く、ほとんど見かけない存在なんだとか。

アーバイン、サンタモニカにもお店があります。ファウンテンバレー店は月曜を除く毎日午前9時から午後2時までと、金曜土曜のみ午後5時から8時までオープンしています。

ファウンテンバレー店はテイクアウトのみで、ドーナツ、ケーキ、クッキー、エッグタルトなど、サンプルを見ながらがオーダーできます。

メニューは、ドーナツのマラサダ(プレーンかクリーム入り)、フィリピンのブリオッシュパン・エンサイマダ(Ensaymada)、バナナプディング、チーズケーキ、ポルトガルエッグタルト、クッキーとドリンク類。

ポルトガルドーナツ・マラサダは、プレーン、シナモンシュガー($1.75)と中にフィリングのあるマラサダ($2.50)があり、フィリングのクリームは、Ube、Nutella、バニラ、ココナッツ、ブルーベリージャムの5種類。右斜め上に二つ並んでいるフィリピンのブリオッシュ、エンサイマダ(Ensaymada)は、プレーン($3.25)とチーズトッピング($3.75)の2種類。他にポルトガルエッグタルトと月替わりのチーズケーキもあります。今月は抹茶チーズケーキでした。

ふかふかのクッキー($4/pc)は、スコーンほどの大きさで、シーソルトチョコレート、バターチップ、トリプルチョコレート、チョコレートウオールナッツ、ピーナツバターチョコレート、ブルーベリーココナッツピーカンの6種類。右上がエッグタルト($2.50/pc)。

プレーンのエンサイマダ(左)、上からプレーン、ウベ、バニラのマラサダ。エンサイマダは、もともとスペインのマヨルカ島が発祥の菓子パンで、スペイン領だったフィリピンでは、バターを使用するなど(本家スペインのエンサイマダは、バターは使わずラードを使用)独自の進化を遂げ、今ではどこのベーカリーでも売られているほど人気のあるパンとして定着しています。渦巻き状に巻いて焼き上げてあるのが特徴。

プレーンのエンサイマダは、出来たで温かったからか、半分に切った時に、バターがじゅわーと染み出してくるほどジューシーでした。パンというより、ケーキに近いしっとりさ。シュガーバターがコーティングされた表面はさくさくで、中はしっとり、くどくない甘さで何個でもいけます。マラサダは、しっかり卵の味わいがあるドーナツ生地と、カスタード味のフィリングが美味しさを引き立ちます。

手前が、バニラ・マラサダ、後ろがココナッツ・マラサダ。バニラビーン入りのカスタードクリームは、牛乳と卵で、丁寧に作られた期待を裏切らない味。ココナッツクリームは、ココナッツ味がきいたカスタードクリームで、こちらも美味しい。どちらもドーナツ生地と相性抜群。

バターシュガーのコーティングの上に、2年物のバーモント産ホワイトチェダーがたっぷりのったチーズエンサイマダ。10秒ほど電子レンジで温めると、溶けたチーズとバターシュガーの甘さが混ざって甘いチーズパンになりますが、こちらもバターの味わいが深くて美味しいです。

エッグタルトは、タルト生地がさくさく、中のカスタードがとろけます。温めるとさらに美味しさ倍増。どのスイーツも、作り置きせず出来立てが味わえるというのがお店のポイントのようです。

バナナプディング($5.75)。バナナとバニラクッキーが入ったカスタードプリン。空気をたっぷり含んだふわふわクリームに、中の完熟バナナとクッキーを食べると、プリンというよりバナナカスタードパイの味わいで、この組み合わせはちょっと感動の美味しさでした。すぐにでもリピートしたいですね。

アジアンデザートの丁寧さと、きめ細やかさがあるスイーツショップです。

18279 Brookhurst St, Suite 1
Fountain Valley, CA 92708
MONDAY: CLOSED
TUES – SUN: 9AM – 2PM
FRI – SAT (EVENINGS): 5PM – 8PM
https://www.paderia.com/

ABOUT ME
cheaplife
カリフォルニア州オレンジカウンティのビーチシティ在住。 Sweet Orange紙にて食レポ連載中。