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Tustin ★ India Gate Restaurant

タスティンのIndia Gate Restaurantでランチバフェを食べてみる

タスティンのインド料理店India Gate Restaurant。アーバイン・タスティン近辺はインド系住民が多いからかインド料理店も数多くあり、どのお店も平日ランチはバフェ(決まったメニューが一定料金で食べ放題)が定番。このお店は平日・週末ともに同じ料金・同じ時間帯でランチタイムにバフェを提供しています。

土曜日のランチ閉店間際なので人も少なくなりましたが、午後2時位までほぼ満席でした。インド料理は、大きく北インド料理と南インド料理の系統に大別され、海外にあるインド料理店はここアメリカを含めほとんどが、北インド料理をメインにしたレストランが主流ですが、このIndia Gateは、北インド料理から南インド料理まで幅広いメニューが特徴。

グリーンサラダコーナー。にんじんときゅうりの厚切りがインパクトあり、各種ドレッシングはかなり魅力的でした。北インド料理と南インド料理の違いは、北インド料理はチキンやマトンなどの肉類がメインの濃厚な味付けに主食は小麦(チャパティやナンなど)、南インド料理は魚介類や野菜、豆を中心としたあっさりとした味付けに主食はバスマティ米(Basmati)に代表されるインディカ米(長粒種)で、その大きな違いは縦長のインドの地形と気候によるものと言われています。

左後)Vegetable Korma(野菜のコルマカレー)ヨーグルト、ココナッツミルク、生クリーム、ナッツ類などに挽いたコリアンダー、クミンなどのスパイスを組み合わせて煮込んだあまり辛くないカレー。
左前)Dal (ダール)日本ではダールカレーと呼ばれている挽いた豆をスパイスで煮込んだお粥状の豆スープ。
中後)Idli(イドゥリ)ウラド豆と米を合わせた生地を発酵させてから蒸して作られる主に南インドの朝食に食べられているライスケーキ。
中前)Steamed Basmati Rice(バスマティ米)インディカ米(長粒種)に属し、繊細で優れた芳香で有名な香り米。
右前)Pakora (パコラ)インドの、天ぷらに似た揚げ料理でスライスした野菜などに、ヒヨコマメ粉(ベサン)を水で溶きスパイスを加えた衣を付け、油で揚げたもの。
右前)丸っこい揚げ物がSamosa。ゆでた野菜にクミンやターメリックなどの香辛料で味付けし、小麦粉と食塩と水で作った薄い皮で三角形(三角錐が多い)に包み、食用油でさっくりと揚げたもの。

左後)Panner Makhani (Indian Cottage Cheese cooked in tomato creamy sauce)パニールマカニはパパニールと呼ばれるインドのカッテージチーズとトマトをベースに赤唐辛子、ガラムマサラ、バター、カシューナッツやクリームなどを使って作られたニューデリー発祥のトマトクリームカレー。インドでは辛くないカレーとの位置付けですが、なかなかの辛さでした。インド人の人気カレーTop5にランクインするほどの定番カレー
左前)緑色のカレー、Palak Panner (Fresh Spinach cooked with Indian cottage cheese)。パラックパニールは、Palak(ほうれん草)とトマト、玉ねぎのピューレに香辛料を加えPanner(パニール・インドのカッテージチーズ)を加えたベジタリアン料理。
右)Vegetable of the day 野菜のカレー炒め

右)Chicken Biryani ビリヤニは半茹でにした米と、別途調理された肉・魚・卵・野菜などの具材を合わせて炊き込むインドの混ぜご飯。この日はチキンティッカ入りのビリヤニ。
左後)Chicken Tandoori 言わずと知れたインドの代表料理タンドーリチキン。(アルミホイルの下で写真が間近に撮れなかったのですが)骨付き鶏肉をヨーグルトと各種スパイスに漬け込み、「タンドール」と呼ばれる円筒形の土窯で焼いた料理。インド・パキスタン分割前のパンジャーブ地方発祥の鶏肉料理。
左前)Chicken Tikka Masalaチキンティッカ・マサラ。 チキンティッカ(骨無しの鶏肉の小片を、インドのスパイスとヨーグルトに漬け込み、火鉢や炭火で焼いた料理で簡単に言うと骨無しのタンドーリチキン)をトマトとクリームをベースとしたカレーソースで煮込んだ1960年代にイギリスのインド料理店発祥のインド料理。イギリス本土に完全に定着したカレー料理のため、イギリスの国民食とも言われています。

左後)小さいボールがぷかぷか浮いているのがグラブ・ジャムン(Gulab Jamun)。コアと呼ばれるインドの濃縮乳に、小麦粉、砂糖、水を加えて練り、丸めて油で揚げてから、最後にシロップに漬けて食べるインドの代表的なデザート。
左前)Gajar Halwaガジャル・ハルワ (Carrot and milk pudding with the touch of green cardamon)すりおろした人参を砂糖とたっぷりの牛乳で煮たインドのスイーツ。最古のスパイスと言われるカルダモン入りで、樹脂系のスパイシーかつレモンの清涼感のある爽やかな香りに濃厚なミルク味が特徴の伝統的デザート。
右後)Goat Curry 山羊肉のカレー
右前)Chicken Curry チキンカレー

料理を自分で取って来て、食べ始めるちょうどよい頃にテーブルに焼き立てナンが運ばれてきます。この量で一人分のナン!使えるスープ椀が少なかったのでお皿に盛って広がってしまったカレーはナンにつけて食べ切りました。香辛料の辛さが後からジワジワ襲ってきます。タンドーリチキンもっと食べたかったのですが、1つ食べてもはやお腹が限界でした。

お椀に入っているのはラッサムというスープ。南インドで日常的に飲まれているスープでトマトや独特のさわやかな酸味を持つタマリンドの果実などを黒胡椒やニンニクで味付けして煮たもので、辛味と酸味が強いのが特徴。ゴハンにかけたりIdli(イドゥリ)と一緒に食べたりする朝食メニューとして一般的なインドの味噌汁ポジション。酸味もですが、じわじわ染みて来る辛さでした。

サモサの中身はジャガイモ、タマネギ、エンドウ豆、レンズ豆や羊の挽肉など。香辛料がきいていて、軽食かつビールに合うおつまみです。マンゴープリンにグラブ・ジャムンはどちらもとても甘いスイーツですが、糖度が私にドンピシャでしたw このスイーツどちらも2杯目です。

香辛料1つ取ってもその歴史と調理法を調べるだけで次から次へと広がる奥深いインド料理の数々。香辛料に始まり香辛料に終わる、そんなインド料理を実感できます。

India Gate Restaurant
2512 Walnut Ave 5 #5,
Tustin, CA 92780
https://indiagatewa.com/

ABOUT ME
cheaplife
カリフォルニア州オレンジカウンティのビーチシティ在住。 Sweet Orange紙にて食レポ連載中。