John’s Philly Grilleでフィリーチーズステーキ
(Philly cheesesteak）を食べてみる
肉の焼ける音を聞きながら待つこと約10分
ペンシルベニア州フィラデルフィアが発祥のチーズステーキは1930年代にイタリア系のオリヴィエリ兄弟が細切れにしたステーキをホーギー (hoagie) と言われるロールパンにのせて売り出したのが始まりと言われています。その後炒めた肉にプロヴォローネチーズをのせたステーキサンドイッチとしてフィラデルフィアから東海岸を中心に広まり、今では全米の屋台から高級レストランまで幅広く提供されるメニューに成長。バイデン大統領も地元のチーズステーキレストランの常連というニュースに触発され、フィラデルフィア・オリジナルの味を再現しているという1990年オープンの老舗 John’s Philly Grilleへ。ちなみにチーズステーキ、フィリーチーズステーキ、フィリーサンドイッチなどの呼び方がありますが全部同じものです。
“Market Street Fries” 
オリジナルの”Cheese Steak”
チーズステーキは全部で10種類、ハーフ（6インチ）かホール（12インチ）かを選びます。オリジナルの”Cheese Steak”(Half $7.49/Whole $12.30)は、薄切り牛肉に玉ねぎ、ホットペッパー（ハラペーニョや赤唐辛子など）を一緒に鉄板で炒めてプロヴォローネチーズをのせてからパンにはさんだもの。プロヴォローネチーズはもともとイタリア産のセミ・ハードタイプのチーズですが、水分が少なく時間をかけて熟成させ、作る過程でこねたりちぎったりする作業を繰り返し、また熱を加えることで、柔らかくて糸を引くように良く伸びる、弾力性に富んだチーズになります。加熱して肉や野菜と食べるのがお勧めのチーズなので、チーズステーキの定番になったのもうなづけます。このチーズは熱い肉の上で溶けてしまい、写真ではほとんど見えませんが、ペッパーの辛さを中和してよく炒めた牛肉の美味しさを引き立てています。フランスパンを少し柔らかめにしたHoagieとよばれるロールパンも美味しいです。
写真左のマッシュルームが入った”The Works Cheese Steak” (Half $7.75/Whole$12.80)はグリーンペッパーの苦みとハラペーニョ多めでピリ辛ですが、パンとチーズにはよく合います。熱々の肉・チーズ、パンのコンビネーションはやはりどれも最強（笑）。ステーキフライの”Market Street Fries”(Half $9.49/Whole $13.95)は、チーズステーキをパンではさむかわりに厚めにカットしたフライドポテトの上にのせたもの。薄切り牛肉、マッシュルームやペッパーなどの野菜にマリナラソースとプロヴォローネチーズをのせて食べるSouth Philly Cheesesteak Friesも人気です。
Huntington Beachにもう一店とSeal Beachにもお店があり、ビーチで食べるランチにおすすめ。ビールにも合うサンドイッチです。
John’s Philly Grille
20379 Beach Blvd
Huntington Beach, CA 92648
(714) 969-8755
https://phillygrille.com
