トーランスのCaffe Tre Venezieでパニーニを食べてみる
パン(Pane)で具材を挟んだイタリアのサンドイッチ・パニーニ(Panini)。本国イタリアでは、単数形のパニーノ(Panino)、複数形パニーニ(panini)と区別されるらしいのですが、アメリカや日本などイタリア以外の国では、薄切りパンに具をはさんで焼き、ホットサンドプレスなどでパンにこげ目を付けたサンドイッチとして、単数でもパニーニと呼ばれています。
パニーニに使われるパンのチャバッタ(Ciabatta)は、当時フランスからイタリアに輸入されたバゲット人気に対抗して、イタリアのパン職人によって1982年にサンドイッチ用に開発されたパン。細長く、幅広で、平たい見た目から、イタリア語で「スリッパ」や「靴の中敷き」を意味するイタリア語の”チャバッタ”と名付けられ、水分の多いパン生地と気泡の穴があるのが特徴。パンの外側の皮(?)はカリっと中はしっとりとモチモチとした食感が楽しめます。
クラシックなイタリアンカフェを再現したという内装。エスプレッソやカプチーノと一緒にイタリアンクロワッサンのCornetto(コルネット)やタルト、ホームメイドジェラートで作られるアフォガート(affogato)も楽しめます。左)カプチーノ(Medium$5.25)エスプレッソに、スチームミルク(蒸気で温められたミルク)とフォームミルク(蒸気で泡立てられたミルク)の両方を用いたイタリア式。ほっとする美味しさ。
パニーニの具材は、チーズ、プロシュットなどのハム、アルグラ(ルッコラ)やレタス、トマトなどの野菜と、比較的シンプル。ケチャップ、マヨネーズやマスタードなどのソース類は基本的に使用しないのもアメリカンサンドイッチとは大きく異なるところです。
Rustico Panini($10.95) プロシュット・クルード(生ハム)、スカモルツァチーズ、アルグラとホワイトトリュフ・エクストラバージンオイル(white truffle extra virgin olive oil) 。生ハムとホワイトトリュフの風味が際立つ美味しさです。
Cold Cut (Meat & Cheese Board $16.75) (サラミ・プロシュートコット―ハム、ボロニアハムとチーズ、チャバッタの盛り合わせ。スプレッドはオリーブオイル、ローストしたくるみとイタリア料理定番のイタリアンバジルペースト。チーズ2種は、イタリアンブリ―チーズ(右奥)とペコリーノ・ロマーノチーズ。この組み合わせは間違いなくワインですが、お店はアルコール類は提供していないので、エスプレッソやカプチーノとともに。
プロシュット(prosciutto)はイタリアでは豚のもも肉のハムの総称で、燻製・加熱したものがプロシュット・コット(prosciutto cotto)として、イタリア式の燻製しない生ハム・プロシュット・クルード(Prosciutto Crudo)とは区別されています。プロシュット・コットは、軽い風味に程よい塩気が感じられ、燻製していないプロシュット・クルードは、口の中で溶ける脂身と甘みがありながらも塩辛い風味が特徴で、それぞれの味わいが楽しめます。
店名のトレ・ヴェネツィエは「3つのヴェネツィア」を意味するイタリアの北東地域を指す地名。オーナーが生まれ育った地域の典型的な「Bar-Caffè」の習慣と伝統を思い起こさせるお店を再現したかったとの思い入れから。本格イタリアン・パニーニが食べられるお店です。
Caffe Tre Venezie
3525 CA-1 unit b,
Torrance, CA 90505
https://caffetrevenezietorrance.com/