ウェストミンスターの広東レストランでFish Porridge（魚粥）を食べてみる
店名の”Chao Ca”（＝Fish Porridge）の通り、魚のお粥が名物のベトナム広東料理のお店。リトルサイゴンの古いベトナム系モールの中にあり、お客さんの9割がベトナム系ローカルで英語不要（要ベトナム語）。コンパクトで清潔感のある店内は、昭和感漂う、どこか懐かしい雰囲気です。
名物のお粥、こちらのメニューでは、Porridge（ポリッジ）表記ですが、場所や具材によって、Congee（コンジー）とも呼ばれ、基本は、米や麦などの穀物を水や牛乳で柔らかくなるまで煮て食べやすくした料理。穀物が生産されるようになった古代から、食べ続けられて来た調理法でもあります。西洋発祥のPorridgeは、オーツ麦を水や牛乳で煮るオートミールが有名で、フルーツやナッツなどをトッピングする食べ方が主流ですが、東アジア発祥のCongeeは、米を水で柔らかくなるまで煮てから、塩味や、肉、魚介のスープで味付けする調理法で、中国、香港、台湾、タイ、ベトナム、日本、韓国などでは、朝食や消化の良い薬膳料理と料理として有名。
お粥メニューは、エビ、イカ、鶏肉などが入ったハウススペシャル、あわび、鶏肉、牛肉、エビ、ピータン入りのお粥に加え、豚レバーのお粥など珍しいメニューも入れて全10種類。Fish Porridge ($11.50) 米の粒はほとんど残っていないじっくり煮込まれたとろとろお粥に白身魚のBlack Fishがたっぷり入り、魚の出汁がきいたほっとするお味でした。お粥はリーズナブルですが、揚げパン（油条-Chinese Donuts $2.75)は無料でついてきてほしかったかな。
Shrimp Fried Rice （$13.99）ベトナムで一般的に食べられているインディカ米を使用したエビチャーハン。日本で食べられている”ジャポニカ米”よりも粘り気が少ないインディカ米で、よりパラパラに仕上がります。軽～い塩味ベースでご飯がすすむ美味しさです。
Wonton Soup Noodles ($11.50) は特別価格＄8.50でした。豚肉の美味しさがギュッと詰まったワンタンに、麺は卵麺か米麺を選べます。好みは分かれますが、香菜（シャンツァイ）（＝シラントロ）と焦がしガーリックの風味が引き立ちます。
Egg Rolls with Vermicelli （春雨入り春巻き $13.99）見た目が超ごつごつしているのは、春巻きの皮にライスペーパーを使っているからだそう。小麦の粉で作られた春巻き皮のぱりぱり感よりも、さらに上をいくバリバリの厚い皮ですが、春雨、豚肉、しいたけ、人参などの春巻き餡も美味しい、人気のサイドメニュー。
醤油につけて食べたり、レタスに巻いて、ニョクマム（ベトナムの魚醤）ベースのタレで食べたりと味変も楽しめます。春巻きの餡が濃いめの味付けなので、そのまま食べても美味しいです。
体調の良くない時に食べる料理代表格のお粥ですが、いろいろなお粥のバリエーションや定番のチャーハン、ワンタンメンなどの町中華が楽しめるお店です。
Canton Restaurant – Cháo Cá Chợ Cũ
8550 Westminster Ave,
Westminster, CA 92683
