ベトナム料理

Westminster ★ Bake & Che

ウェストミンスターのBake&Cheでチェ―を食べてみる

ベトナムスイーツのチェー(Chè)と焼き菓子のお店。ウェストミンスターとガーデングローブに二店舗あり、こちらはリトルサイゴンを東西に走るBolsa Ave.沿いのウェストミンスター店。週末はいつも大賑わいです。

ベトナムのローカルスイーツとしてまず一番に名前の上がるのがチェー(Chè)甘く煮た豆類や芋類、寒天や果物など複数の具材とココナッツミルクを合わせて食べる伝統的なデザートで、温かいものと冷たいものがあります。四季のある北部では、温かいチェーも冬によく食べられており、常夏のホーチミンでは「ベトナムのかき氷」と呼ばれる冷たいチェーが主流。

チェ―の具材は、緑豆、ササゲ、キドニービーン、タピオカ、タロイモやリュウガン、マンゴー、ドリアン、ライチ、アロエ、ジャックフルーツ、パラミツ等の果物等を組み合わせて、様々な種類のチェーが作られます。アロエベラ、蓮の実、ゴマ、サトウヤシ、タロイモ、キャッサバ、パンダンの葉の抽出物をゼリーにしたものを加えていろいろな味のバラエティを楽しめるのもこのデザートの特徴です。

左)House Special – ドリアンの果肉、小豆、白いんげん豆、緑豆、パンダンリーフから抽出したゼリー、パームシード、ザクロの種(Rpomegranate seeds)ジャックフルーツ、タロイモ餡を入れた特製ココナッツミルクにピーナッツをトッピング。小豆やタロ芋以外は、日本のスイーツにはあまり使われない具材の数々に興味津々です。

右)Three Colors (Chè Ba Màu) 素材は小豆、白いんげん豆、緑豆、パンダンゼリー、ザクロの実(Rpomegranate seeds)に特製ココナッツミルク。ドリアン果肉が入っていないので、ドリアンの独特な香りが苦手な人にはこちらがおススメ。

Thai Chè (CHÈ THÁI) マンゴー、ロンガン、ジャックフルーツ、ザクロの種などのフルーツやゼリーがたっぷり入った夏にぴったりのデザート。

ベトナムThe Sampler-5pcs $7.- Palm Sugar (1)Durian Pandan (1) (中心に見える緑色の餅ケーキ)Mung Bean (1) Cassava (1)Taro (1)とケーキ5種類が一つづつ入ったお試し5個セット。単品1個$1.50の一口サイズケーキですが、素材の特性からずっしりと重い食べ応えがあります。

ベトナムスイーツでよく使われているMung Bean(緑豆)は、日本では、緑豆もやしや春雨の原料となるのが主な食べ方ですが、ベトナムでは、緑豆をやわらかく煮てチェ―に入れたり、ペースト状にしてケーキとして焼いたりゼリーにして食べたりと幅広く使用されています。

Flan Cheesecake($6.50) とJelly (RAU CÂU)3種。左からPandan Coconut/Coffee Jelly/Longan 各$1.50 Pandan(パンダンリーフ)は、多くの効能を持つ、東南アジアを中心とした熱帯地域で育つハーブ。濃厚で甘い香りから「東洋のバニラ」とも言われ、鮮やかなグリーンのクロロフィルという葉緑素を持っているため、スイーツやお茶を綺麗に色付けることで知られています。

以前は、ベトナム系スーパーのテイクアウトかフードコートでしか食べられなかったチェ―ですが、最近のカフェブームで、チェ―専門のドリンクショップやベトナム系でないスイーツショップでチェ―を扱うお店がじわじわ増えているようです。豆やフルーツの組み合わせで何通りもの違った味が楽しめる、体にも優しい天然素材由来のスイーツです。

Bake & Che
9729 Bolsa Ave
Westminster, CA 92683
https://www.bakeandche.com/menu

ABOUT ME
cheaplife
カリフォルニア州オレンジカウンティのビーチシティ在住。 Sweet Orange紙にて食レポ連載中。